
印象を決めるのは「形」
同じ「ショートボブ」のはずなのに、仕上がった瞬間に雰囲気がまるで違う——その差を生んでいるのが、フォルムです。あご下の長さは同じでも、丸みのつけ方や、グラデーションの高さ、前下がりの角度ひとつで、お客様の表情はがらりと変わります。
パート1で「長さ」の基本を押さえたなら、次はこの「形」を英語で伝える番。ここがスムーズになると、カウンセリングの深さが一段変わります。

「フォルム」「グラデーション」「前下がり」は、英語でも言える
日本語のサロンで何気なく使う言葉も、英語にちゃんと対応する言い方があります。フォルムは shape や silhouette、段の入り方は graduation、前下がりは longer in the front や A-line。こうした単語を一つずつ持っておくだけで、お客様の細かい要望を取りこぼさずに受け止められます。
専門的に聞こえる言葉ほど、英語でもそのまま通じることが多いのも安心材料です。

形のニュアンスは、言葉にしないと伝わらない
長さは指で示せても、形の希望は口に出さないと共有できません。「もう少し丸く」「後ろはふんわり」「前は長めに残して」——日本語なら一瞬で済むやり取りが、英語になると急に難しく感じられます。
でも必要なのは、長い説明ではなく、形を確認する短い質問です。次のフレーズで、その引き出しを増やしていきましょう。

①どんなフォルムにしたいですか?
What kind of shape do you want?
(どんな形にしたいですか?)
【覚えておきたい単語・フレーズ】
shape = 形、フォルム
silhouette = シルエット
what kind of ~? = どんな〜?
②丸みのあるフォルムにしますか?
Do you want a rounded shape or a sharper one?
(丸みのある形と、シャープな形、どちらがいいですか?)
【覚えておきたい単語・フレーズ】
rounded shape = 丸みのあるフォルム
sharp = シャープな、くっきりした
soft = やわらかい
③グラデーションはどれくらいの高さにしますか?
How high do you want the graduation?
(段はどれくらいの高さにしますか?)
【覚えておきたい単語・フレーズ】
graduation = グラデーション(段の入り方)
high = 高い
low = 低い
④後ろにもっとボリュームを出しますか?
Do you want more volume in the back?
(後ろにもっとボリュームを出しますか?)
【覚えておきたい単語・フレーズ】
volume = ボリューム、ふくらみ
in the back = 後ろに(の部分に)
fuller = もっとふんわりした、厚みのある
⑤前下がりにしますか?
Do you want it longer in the front?
(前を長めにしますか?=前下がり)
【覚えておきたい単語・フレーズ】
longer in the front = 前を長く(=前下がり)
A-line bob = Aラインボブ(前下がりの形)
angled = 角度をつけた
⑥前を長く、後ろを短く、ですね?
So, longer in the front and shorter in the back?
(前を長く、後ろを短く、で合っていますか?)
【覚えておきたい単語・フレーズ】
shorter in the back = 後ろを短く
front = 前
back = 後ろ
⑦全体のフォルムは大丈夫そうですか?
Does the overall shape look okay?
(全体の形はいかがですか?)
【覚えておきたい単語・フレーズ】
overall = 全体の
look okay = 大丈夫そう、いい感じ
to you = あなたにとって(Does it look okay to you? の形で)
覚えておきたい、ショートボブに役立つ追加10フレーズ
short hair = ショート、短い髪(※「ショートカット」は和製英語気味。”shortcut” は英語だと「近道」の意味。short hair / a short haircut が自然)
pixie cut = ピクシーカット(ベリーショート)
cropped cut = 短く刈り込んだショート(crop = 刈り込む)
taper the sides = サイドを徐々に短くなじませる(刈り上げの説明に)
tight on the sides = サイドを短めに(gives a clean look)
keep some length on top = トップに長さを残す
add texture on top = トップに束感・動きを出す
clean up the neckline = 襟足を整える(neckline = 襟足)
soft and feminine = やわらかく女性らしい(仕上がりの印象を伝えるとき)
edgy = エッジの効いた、個性的な(クールめの印象を伝えるとき)
形を共有できると、仕上がりが変わる
ショートボブの個性は、長さよりもむしろフォルムに宿ります。同じあご下の長さでも、丸みを効かせれば可愛らしく、前下がりを強めればシャープで都会的に。だからこそ、形にまつわる英語をお客様と共有できると、カウンセリングの解像度が一段上がります。
そしてフォルムの話は、仕上げの瞬間まで続きます。鏡で後ろを見せながら「Does the overall shape look okay?」と一言添えれば、お客様は最後まで安心して任せられるはずです。長さ・段・角度——この三つを英語で確認できるようになれば、あなたのショートボブはもっと自由に描けるようになります。
パート1の「長さ」と、今回の「形」。二つがそろえば、英語のカウンセリングで迷う場面はぐっと減ります。まずは①と⑤、フォルムと前下がりの二つから口にしてみてください。
